「根気と気迫は、いつの時代にも奇跡を起こす。」(ジョージ・ワシントン)
「活力・気迫がなければ、善も悪も、是も非もない。」(安岡正篤)
生きている人の最低条件
「覇気」とは、あふれるばかりの意気、意気ごみのことを言います。または生き生きとした活力を表すような言葉です。あなたの人生は意気ごみで溢れていますか?
私は最近知人を亡くし、その方のお通夜に参加をしました。地元地域の少年サッカーへ多大な貢献をされていた方で、参列者は地元の子供たちであふれかえるような状況だったのですが、お顔が広かったこともあり、お焼香をあげた後ご遺体を直接拝見できるようにご家族の方が配慮されていました。そして私も最後のご挨拶をそこでさせて頂いたのですが、とても強烈に感じたことが2つありました。
一つ目は、顔は生前そのままなのに、遺体には覇気がないという事でした。
亡くなってしまっているのだから当然と思われるかもしれません。体は間違いなくそこにある。しかしその体に覇気や活力が抜けているというか、そこに全くなくなってしまうのです。魂が抜けてしまった状態というような表現もできるかもしれません。大切なのは、せっかく今日を生きることができている私たちがその覇気を持てているかという事です。生きているのにもかかわらず、覇気・活力・気力が感じられない人、自分の人生にそれらが溢れていない人が多い気がするのです。ただ何かに追われ、毎日普通に過ごしているだけ。自分の希望も夢も志もない。このような状態で果たして生きているといえるのでしょうか?
また2つ目に感じたことは、精神(心)と肉体は別物ではなく密接に関係し、融合した同一のものだという事です。例えば人間は、病気や事故などによるけがで亡くなってしまうことがあります。もし我々の精神・魂と身体が別物だったら、体がダメージを受けても意識だけはあるような状態になるはずです。逆に精神的に追い込まれたりすると、胃が痛くなったり体に不調が出ますよね?つまり、人間の心と身体は完全に結びついた同一の存在であり、どちらか一方を失うという事はないという事です。どちらかを失えばそれは両方を失い、死を意味するという事です。
ここで言いたいのは、だからこそ我々は心と身体どちらも大切にケアをしなくてはいけないという事です。自分の心をケアするという事は、体を大切にするということとイコールなのです。人間は誰もが毎晩必ず睡眠をとって体を休める時間を取りますが、心にも休まる時間が必要です。
スポーツ選手などはまさにそうです。自分の体が道具となるので、体を鍛え、疲労やケガのケアを念入りに行うと思いますが、心を鍛え、精神面を安定させたり正しくケアすることも全く同じくらい大切なのです。
また、心は目に見えません。体は目に見えます。この目に見えない存在と目に見える存在が結びついており、お互いを反映しあっているという構図はこの世の中や社会、宇宙全体を表しているとも思います。原子や分子が、目に見えない働き・つながりを持って物質を成し、目に見える状態で存在している。目に見えないものを大切にすることは、目に見えるものを大切にするという事であり、目に見えないものをコントロールすることで目に見えるものの結果が左右されるという事です。
だから目に見えるものの要因は、目に見えない要素がたくさん関係しているのです。ここに真の成功や幸せをつかむためのヒントが隠されています。偽物の成功や幸福は、目に見えるものと目に見えないもののどちらかしか見ておらず、どちらかしか満たされていないという状況です。目に見えるたくさんのお金だけあっても、山にこもったりして精神統一だけ出来てもダメだという事です。お金や仕事、家や車などの物質も大事ですが、それと同じく愛や友情、優しさ、人間性など目に見えない領域のものも大事なのです。しかし人間は目に見えるものだけに囚われて、周りと比較ばかりしてしまいます、、、
あなたは目に見えるものだけに囚われていませんか?目に見えないものをきちんと大切にしていますか?
若いうちこそ人生に対する覇気を発揮し(笑)、子供のころから自分の心や目に見えないものを大切にする習慣をつけていくことができれば、自分の人生がもっと充実し、人として最も大切な真の健康を保って過ごすことができると思います。是非そんな学びを体験し、人生を根本から豊かにしていきませんか?詳しくは「スポーツマンシップラーニングセンター」をご覧ください!
プジョル