「多くの人が、外の世界の期待につかり、自分の中で起こっていることを完全に忘れている。」(ニコラ・テスラ)
「AI」=人工知能。「ChatGPT」を開発したサム・アルトマンCEOと岸田総理の面会があってから、日本でも一気に話題に上がるようになりました。あの孫正義も、以前からAIを制する者が未来を制すると言っている通り、このAIの発展はインターネット以来の革命と言っても過言ではありません。
今後、幅広く取り入れられ、より便利な世の中になっていくことが予想される一方、デジタル社会に適応できない人とのデジタル格差が広まってしまったり、教育界においても悪用が懸念される声もあります。また映画でよくあるような、AIが人間を滅ぼしてしまうほど進化してしまうのではないかと心配される意見もあるようです。
時代は絶えず変化し循環していくものですから、この大きな変化に対しても適応していかなくてはなりません。ではどのような変化が私たち人間には必要なのでしょうか?
技術の進歩による恩恵は計り知れないものがあります。我々の生活には、科学技術を利用した器具や道具は欠かせません。パソコン、携帯、車、電車、飛行機、テレビ、電子レンジ、洗濯機、等、これらの科学技術を利用した製品を使わずに生活ができる人は現代ではいないでしょう。
こうした物質的な変化は時代が進むにつれ進化を遂げてきましたが、より重要なのはそれらの技術を扱う人間側の変化です。ここが非常に軽視されていると感じます。
技術の進歩がなされるとき、その懸念点ばかりを指摘して時代や変化の流れに抗おうとする人たちが必ずいます。しかしそうした技術はそれを扱う人間がより良く使うか、悪用するかが問題なのであり、技術に落ち度はないのです。
それを正しく使えない人間側に問題があるのです。携帯一つで自分の夢をかなえる人もいれば、犯罪を犯す人もいます。技術の進化に伴って、必ず人間も人間性や考え方を進化させていかなくてはならないのです!
今後教育界では、主要5教科の英数国理社に加え、新しく「情報」という科目が加わります。学校でもコロナ以降一人一台タブレットやパソコンを誰でも持つようになりました。
こうした物の使い方ばかりを学ぶのではなく、是非「いかに使うべきか」「何のために使うのか」「こうした技術を前にしてわれわれ人間はどう在るべきか」という人間の内面も学んでほしいと思います。人類が技術の発展に伴ってその人間性を進化させないのであれば、遠くない未来に自ら滅びを招くと思います。技術が進歩し、あらゆる生活スタイルのスピードが速まり、多くの仕事がAIに取って代わられていけば、本来なら我々の生活には時間ができてゆとりが生まれるはずなのです。
しかし社会はより一層忙しさを増している。これは技術のせいでも誰のせいでもなく、我々の心の問題が反映されているだけなのではないでしょうか。
一人一人が自分の内面や人間性を進化させることをもって、時代の変化に対応し、ついていけるよう是非一緒に本質を学びましょう。今しっかり自分自身の内側と向き合い、自分は人生においてどう在るべきかを学んで人生を正しく扱えるようにしなければ、技術を悪用する人と同じく、その人の外側に現れる人生の結果は残念なものになるでしょう。興味がある方は是非「スポーツマンシップラーニングセンター」をご覧ください!
プジョル