「あなたは、あなたであればいい。」(マザーテレサ)

「いつの時代もそうですけど、私たちはどれが正しいかを決めるのが好きなんですね。でも、人間って意外と一人一人独特でして、そこに味がある。」(徳永進)

小中学生の不登校生徒数が過去最高を更新していると、ニュースで見ました。実際に塾長をしていた時も、コロナを機にかなり増えた印象はありました。ほとんどの生徒は夕方から夜にかけて授業に来ますが、私はいつも昼間の時間帯から授業をしていたなぁと思います。保護者の方はとても心配だと思いますし、それは子供たちも同じです。自分の好きなことに熱中したり、塾やフリースクールで勉強を進めたとしても、自分は学校に行っていなかったので周りの普通のことは違うと人生の汚点のように感じて自信が持てず、苦しい思いをしていると思います。

しかし私自身は、子供たちは何と人間らしく純粋で、「生きる」という事に正直なんだろうかと感じています。だからこそ、塾で不登校生と接する時は全力で応援しました。子供たちの人間性から出てくるこの古い既存の教育への抵抗という現象は、必然的に遅かれ早かれ起こるものだったなと感じます。

その理由は、まさしく現代の教育システムは我々人類が持つ人間性に沿っていないからです。この学校社会や教育システムを作った人たちは、理性や合理性を元に作っています。だからこれらに対して人間に備わっている感性や個性といったものが反発してきて当然なのです。

学歴が重視されるのは、遊びたい盛りの子供や若者が、「勉強をしなさい」という学校や先生の雰囲気、数字による評価システム、それを経験してきた親の期待に対してまるで機械のように従順に従ってくれる人の方が、多くの人を抱える大きな会社としては扱いやすいからです。周りや世間、国が植え付けた人生に対するレール・イメージに従順になってくれた方が、頭の良い人たちからして自分の利益になってくれるし、都合がよいのです。

これはイギリスで産業革命が起きたとき、モノを量産する工場が一気に増えたことに対して、決まって同じことをする機械的な人、代わりのきく人を増やし国の発展に貢献させるために出来た教育スタイルの名残です。みんな同じで画一的、その時代の人たちは自分のしたいことや文句があっても生活や家族の安全性を守るために理性的に考えて我慢し、そういった国の要求にこたえるしかなかったのです。

今の教育制度やシステムは、すべての子供たちが自分の人生を歩みし最大限幸せになってもらえるようには作られていないのです。どんな会社もより優秀な人を求めます。なるべく勉強ができて自分の会社により利益を上げてくれる人を欲します。会社で利益を上げたところで、役員や幹部の人たちがより儲かるだけで、ほとんどの会社に社会的な意義なんてないのです。こういった人たちに操られていては、主体的な人生、誰のものでもない自分だけの個性の道を行くことはできません。

個性とは、あなたがあなたである理由です。個性とは、あなたが最も輝く道です。そういった個性、心にわいてくる正直な感性が、画一的で人の作った環境に違和感や抵抗を感じないはずがありません。理性が成長した子供たちは、勉強したくないけど将来のためにやっておかないと、等と自分を押し殺して合わせて適応しようとするのです。

学校でコミュニケーションの授業や人間関係を学ぶ機会がない時点で、人としての幸福や喜びなんて文部科学省は本気で大切に思っていないのです。部活やクラス生活で勝手に学ばせる、言い方を変えれば放置ですね。

少し話がそれてしまいましたが、子供たちが学校に行くことに抵抗感を示すのは、当たり前且つ自然な事なのです。私も含め、これまでこの教育を受けてきた子供たちも必ず何か不満や違和感があったはずですが、理性でそれを隠していました。

しかし人に備わったわきあがる人間性というものは、結局は理性では抑えられないのです。この人間性は蔑ろにできないといった部分がようやく社会に表出して規制的な制度を破ろうとしているんです。子供たちの勇気ある行動から、私たち大人も学ばなければなりませんし、子供たちがそれぞれ楽しく生き生きと、のびのびと成長する環境を整えていかなくてはいけないとも思います。

世の中の目に見えるものや全ての社会現象は、人間の脳みその中にあるものが具現化しただけです。人間性も脳の中に備わっています。理性的な考え方ももちろん脳内にありますし、犯罪や失敗にも人間=つまり脳が不完全な存在だという人間の性質を表しています。

脳がドーパミンという短期的な幸福を感じられる脳内物質を求めているからこそ、ジャンクフードや酒タバコ等、人の健康を害するものも平気で作られ販売されているのです。

だからこそ、必ずこの社会は人間性がそれぞれの人生で最大限発揮され、より自分の幸せを感じて生きれるように変化していきます。脳の根本にある感性で感じる欲求が、理性的な社会を壊して新しくなるまで、そう時間はかからないでしょう。

子供たちは、全人類の宝ですね。我々大人たちは、子供を教育しようとするのではなく、子供たちからより良く生きるすべや未来へのヒントを学ぼうとする必要があるのではないでしょうか。

学校では教わることのできない、新しい社会に必要な人間力を「スポーツマンシップラーニングセンター」では身に付けていきます。これからの社会の先駆けになると確信しています。是非一緒に新しい時代を作っていきませんか?

プジョル

By プジョル

訪問ありがとうございます。 「人」への学びを深めた経験と知識を基に、スポーツに打ち込む中高生へ人生が幸せで楽しくなる人間性・人間力教育を通して文武両面で成果を出す方法を伝えています! 未来の可能性が無限な子供たちがどんどん意欲を持って人生を楽しいと思える社会を作らないと、この国の未来は暗くなる一方です。現役時代にバルセロナのレジェンドで知る人ぞ知る”プジョル”から学んだ情熱を胸に、教育革命を、人生革命を起こしていきます! スポーツ大好きな中高生の皆さんや、その保護者さんに向けて日々の学びや少しでも役立つ考え方や情報を投稿していければと思います。 個別コーチングや保護者相談など、勉強やスポーツのことはもちろん、塾長時代の経験から学校生活の事や進路相談も可能です!お悩みがあればいつでも気軽にご相談ください!!!