「後悔とは、やってしまったことにするものじゃなくて、やらなかったことにするもの。だから私はチャンスがきたら必ずトライするわ。」(キャメロンディアス)

「自分の思ったことをやりつづける事に後悔はありません。それでもし失敗しても後悔は絶対に無いはずですから。」(イチロー)

みなさんは自分の人生に満足していますか?何か後悔していることはありますか?では子供たちが将来大人になっていく中で後悔のない人生を送れるようにしてあげるには、何をしてあげればよいのでしょうか?

人間学を学ぶことで見えてきた、後悔を減らす生き方や若いうちに身に付けておいたほうが良いことについて今日はご紹介していきます。

まずは、主体的に生きる訓練をすることです。それはつまり自分の人生を生きるという事です。

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分がしてほしいことを泣いて要求しますよね?ごはんだったりおむつだったり、自分の欲求にとても正直です。少し大きくなれば、おもちゃが好きな子もいれば、本を読んでもらうのが好きな子もいますし、元気いっぱいいつも動き回っている子、とても物静かな子と、子供もにも一人一人全く違う個性が出てきます。同じ親から生まれ、同じ家で育ったとしても違いが出てきますよね?

これと同じく、その先の人生も個性どおり全く違う自分だけの人生を生きていくようになります。

しかしいきなり幼いころから自分で生きてみろと言っても無理があります。なので、誰もがまず学校に通い少なくとも15歳までは主体的でなくとも成長できる環境が保障されていますが、これは他人の作った環境ですし、学校へ行くというのも義務なので自分の判断ではありません。だからこそ違和感や疑問を感じて当然なのです。

この子供の時は、自分が何をやりたい、何が欲しいというものを感じて良く自分で分かっています。この自分自身の感じ方や考え方を感じる能力を感性といいます自分の心の声、だったり無意識と呼ばれる領域です。意識しなくても自然とそう感じてしまう、自分だけの性質です。これは大人になっても常に自分の中にあるのですが、いろいろな経験をしたり社会に出ることによって理性的・合理的な考え方が強まり、意識し辛くなります。

大人になって後悔するのは、この感性で感じた本当に自分がしたかったことをしなかったからにすぎません。周りの目を気にしたり、自分に自信がなかったりして行動できなかったことは、後悔として一生残ります。人生でやらない事なんてたくさんあるはずです。私はサッカーを学生時代ずっとしていましたが、野球やテニス、吹奏楽などをやらなかったことは全く後悔になりません。

自分がやってみたい、挑戦したいと思う事でやらなかったことがあるとそれが後悔につながるのです。あなたが今後悔していることはありますか?その後悔は、実際に今からでもやってみるか、他に自分のしたいことを自分自身に聞き、それを挑戦することでしか消化できません。

だからこそ、まずは幼いころから主体的に自分のしたいこと、興味があることにどんどん挑戦して経験していってほしいです

また物事を自分のやり方で挑戦することで、失敗や成功を経験します。これを繰り返すことで、自分自身のことをより理解していくようになり、自分を好きになって自己肯定感がアップします。これが大人になる前に身に付けて欲しい非常に重要な事です。

例えば、ピアノに興味があるとします。もちろん初めは弾き方を教わりながら練習をしていくでしょう。しかし、最終的には他人の作った曲を他人に教わった通りに弾けるようになってもそれは自分のやり方とは言えません。個性とは、人と異なる部分です。自分で曲を作ることはできなくても、この曲はもっとこういう風に弾いてみたい!と楽譜に従わない演奏ができてこそ自分らしい演奏といえます。

こういう自分の感性が感じたまま、ありのままで自分のやり方を見つけていくところに、個性の輝く道があります。ありのままを受け入れる感性が優れていると、挑戦することが多くなります。他人の言うことは、自分の求めているところに近づくためには聞いて受け入れますが、自分の行動を止めたりするものは気にしなくなります。そしてこのように自分の人生を主体的に生きて、自分のことが好きで自己肯定感をあげておかないといけない理由があります。

それは、「仕事」に関してです。

早い人で15歳、高校まで行くと18歳、大学まで行くと22歳、大学院や浪人など例外はありますが、多くの人がどこかのタイミングで仕事をする・働くという事を通して社会に出ます。仕事とは、自分の得意や強みを他の人の得意や強みと交換して生きていくことが目的です。その価値基準を決めるのがお金です。

自分の人生にあるものすべてを自分で何とかしようと思ったら大変ですよね?例えば毎日の食事だって自分で一からすべて栽培しなくてはなりませんし、電気やガスも自分で生成する方法を学んで作らなくてはいけませんし、家も自分で建てて、、、なんて不可能ですよね?そこで我々の祖先は考えたのです。生きていくうえで必要な事を分業してお互いに助け合おうと。何をどのくらい必要とするかは人それぞれなので、一度自分の得意をお金に置き換え、そのお金を使って他の人の得意を頂く。こうして何千年も生き残ってきたのです。

だから働くことの目的はお金でも自分だけのためでもないのです。他の人のためにという意識を持って集団として生活しなくては生き残れなかったんです。しかし、主体的に生きずに自分のやりたいことや興味を通して自分の得意・強みを持たなくては、人に使われる人生を送るしかなくなります。自分で決められないのです。

人に使われる形でも生きていくことはできますが、そういった環境では「人のためにより良いものを提供しよう」といった責任感を持つことなく、ただ仕事の終わりや給料日・休日を待つだけで自分の仕事に工夫をしたり挑戦することがなくなってしまうでしょう。必ず違和感や欲求不満を感じるはずです。

でもそうするしかないような人生を歩んでいる人が多くいます。早くから自分の道を見つけ、自己肯定感をあげておかないと、自分が満たされていないので人のために等と言う意識を持つ事ができなくなってしまうのです。

前頭前野という脳のおでこの裏の部分の大きさが、私たち人間と動物の差を生んでいるのですが、その前頭前野は自分の行動を決めたり、自分の行動を価値づけたりする場所で、それは自分自身で決めるという主体的な役割をする部分になります。なので全ての人間が、この主体性を持っているのです。これを発揮できない時点で、脳が違和感や不快感、不幸を感じるのは当たり前なのです。

このように、主体的な人生を生き、自分の思ったことやりたいことに向かって挑戦する。こうした姿勢を早くから身に付けておくことで後悔の少ない人生になるのではないでしょうか。自分の本当にやりたいことを見つけたり、主体的に考えて行動する姿勢を身に付けたい!と興味がある方は是非「スポーツマンシップラーニングセンター」で一緒に学んでみましょう!

プジョル

By プジョル

訪問ありがとうございます。 「人」への学びを深めた経験と知識を基に、スポーツに打ち込む中高生へ人生が幸せで楽しくなる人間性・人間力教育を通して文武両面で成果を出す方法を伝えています! 未来の可能性が無限な子供たちがどんどん意欲を持って人生を楽しいと思える社会を作らないと、この国の未来は暗くなる一方です。現役時代にバルセロナのレジェンドで知る人ぞ知る”プジョル”から学んだ情熱を胸に、教育革命を、人生革命を起こしていきます! スポーツ大好きな中高生の皆さんや、その保護者さんに向けて日々の学びや少しでも役立つ考え方や情報を投稿していければと思います。 個別コーチングや保護者相談など、勉強やスポーツのことはもちろん、塾長時代の経験から学校生活の事や進路相談も可能です!お悩みがあればいつでも気軽にご相談ください!!!