「心配とは、行動の不足から起こるものである。」(野村克也)

「幸福とは、あなたが考える事と、あなたが言う事と、あなたがする事の調和がとれている状態のことだ。」(マハトマ・ガンジー)

分かっているけど実際に行動に移すのが難しいといった経験はないですか?誰しもがあると思います。まるで自転車に乗って前に進もうとしているのに、チェーンを外していないために前に進めないような状態です。

このチェーンのように、人の行動を阻むものが2つあります。

それは「感情」と「思い込み」です。

「勉強しなきゃ、でも眠い。」、「挑戦したい、でも失敗や批判が怖い。」のように、人は感情で行動が左右されてしまう側面があります。最近、EQと呼ばれる感情処理能力が高い人が成功しやすいという調査結果が出てから日本でも注目を集め始めていますが、これはまさしく感情に支配されず行動をしていくことができるからです。また「私には才能や能力がない」、「私はプレッシャーに弱い人だ」などと勝手に過去の数回のネガティブな経験から自分にラベルを張ってしまう事を思い込みといいます。自分には才能がないなんて思ってしまっていたら、努力なんてしたくなくなります。だから結果的に努力をしないせいで結果が出ないので、「ほらやっぱり私には才能がないんだ」と、思い込みが強くなっていってしまうのです。

これは悪い例ですが、思考は現実化するといわれる理由はこれです。思考(頭の中にある考えや思い込み等)が行動を支配するので、その行動の先にある結果を通して志向が目に見える形で現実化するのです。

ではこの感情やネガティブな思い込みに惑わされず、よりポジティブに思考を現実化させていくにはどうすればよいのでしょうか?ここでは3つ紹介をします。

覚悟を持った決断をする(=しっかり決める!):自信がなくても、不安でもよいのでまずは簡単なことから決めてみましょう。例えば帰り道におなかが痛くなったら、絶対に家に着いたらすぐトイレに行こうと思い(=決断し)ますよね?そしてよほどのことがない限り必ずすぐに帰宅後トイレに行くはずです。こんな小さいことからでいいのです。寝る前に絶対英単語5回ノートに書く、とか自分でルールや目標を決めてみて、それに強い覚悟を持ってください。そしてそれを絶対にやると紙に書いてみましょう。人から与えられたルールではだめです。自分の行動に常に責任を持つために、人からアドバイスをもらっても最終的には必ず自分で決めましょう。行動できない人は、何をするか絶対に決めていません。また決めたとしても、覚悟がないので結局諦めてやらなくなります。腹の底から自分でこれをやる!と決めましょう。

それでも自分は逃げてしまいそうだなと思ったら、家族や友人など周りの人に宣言してください。不安や恐れはなくなりません。むしろ感じていていいのです。不安を感じていても、決めることはできます。不安がなくなったら決めるのではなく、決めて行動するから不安がなくなるのです。自分のやること・すべきことを決めましょう。そしてそれを守り、ブラさないために覚悟を決めましょう。強く意識すればよいのです。

確かな知識を身に付ける:例えば、学校の授業で先生が何かの質問をした時、その答えが絶対にこれだ!っという確信が強ければ強い程積極的に手をあげて答えたくなると思います。特に小学生はこの行動が顕著だと思います。みなさん、どうすれば学校の成績や試験の結果を絶対にあげられるか、どうすればよいプレーをして試合で活躍したりプロになったりすることができるか、知っていますか?曖昧な知識が増えれば増えるほど、人はより迷うようになります。迷ってしまってはどの道に行けばよいのか、どうすればよいのか自信が持てなくなり、不確かなので行動ができなくなります。上手くいく方法は人の数だけありますが、大きな視点でとらえるとそこには共通点があります。試行錯誤をして学びを深め、自分はこういうペース・方法で勉強をすると結果が出るな!とか、この状況でこういうプレーをするとうまく相手を抜けるな!等のように、経験を伴う自分だけのたしかな知識を増やしていきましょう。なかなか行動できないとき、それはどうすればよいかという単純に確かな知識が足りていないのです。あの高校に行きたいけど、行けるか分からなくて勉強が進まない、自信が持てないなら現状どういうペースでどういう勉強法をすれば合格ラインに立てるのかをまずは知ることが大切、というようなものです。

そのために学校や塾の先生にアドバイスをもらったり、同じような状況でうまくいった人の前例を調べてみたり、暗記やモチベーションを高める科学的な方法を学んでみることで、確信を持てる知識が増えるでしょう。どういった行動をどれくらい続ければ欲しい結果が得られる(またはその可能性がみられる)、という確かな知識を持てるようにするという事です。

行動の目的が本当に望んでいるものである:この世の中の全ての形あるものは、人間性が目に見える形で具現化されたものにすぎません。つまり、すべての人間が本質的には形のないもっと深いものを求めているのです。目に見えるものはすべて手段です。お金が欲しいという人は多いですが、お金自体は紙ですしそこに価値はありません。そのお金を使って得られる経験・また感じられることが欲しいだけです。人によりますが、お金の先に愛が欲しいのか、自己重要感が欲しいのか、達成感が欲しいのか、優越感が欲しいのか、安心感が欲しいのかは分かりませんが、どれにせよお金は目的にはなりえません。目的や目標にモノや目に見えるものを設定するならば、それらは必ず自分が本当に欲しいものと繋がっていなくてはいけません。そのモノを手に入れた先には必ず自分が欲しいもの、例えば幸福感とか友情とか、そういったものがつながっているのならばその目的や目標にモチベーションややる気が感じられるはずです。そういう状態であれば、上手くいかなかったり困難があっても乗り越えようと行動できます。

今自分がしていることやこれからしようとすることが、本当に自分が欲しているものにつながっていなく、自分の人生に一貫性が感じられないと人は行動したくなくなります。今している事と自分が本当にしたいこと・やりたいこと・欲しいものが一致していないと、心に必ず違和感やもやもやを感じたり、それを無視していると心が自分自身に気付かせようとして病気や困難に遭います。歌うことが大好きで歌う事で自分を表現したいと思っている人が、その気持ちを押し殺して例えば生活のために会社で働く。そんな状態では、その会社で工夫をしてもっと貢献しようとか、努力しようという気になれるはずがありません。

アメリカの世論調査で日本企業で働く日本人サラリーマンの中で仕事にやる気がある人は約6%というデータがありますが、そう考えるとほとんどの人が自分の人生の目的と取り組んでいる仕事があっていないんだという事が分かります。そういう人たちが自分のしたいことや目的を得づらい社会を作ってしまっているんです。社会に出て自分の好きなことで生きていけるのはほんの一握りだとか、現実は厳しいなんて言っている人は自分の人生に向き合っていないからです。社会や他人のせいにしていつまでも自分の人生を無駄にしている人が多い。大半の日本人の行動力を妨げているのはこの3番目が理由な気がします。

理性的に考えたり、合理的に考えすぎず、自分の感性で感じたこと、自分の感性が示す個性の道を歩んでいれば自ずと行動したくなるものです。今の日本人に最も欠けているかけている人間性ではないでしょうか。

3番目は自分の思いが入ってしまい長くなってしまいましたが、「スポーツマンシップラーニングセンター」では、みなさんが自分自身と向き合い、自分だけの個性の道を見つけたり、人生のあらゆる場面で応用できる確かな知識を身に付け、覚悟を持った決めた目標に向けて取り組んでみるといった人間力を育む学びを提供しています。是非興味のある方は体験に来てみて下さい!

プジョル

By プジョル

訪問ありがとうございます。 「人」への学びを深めた経験と知識を基に、スポーツに打ち込む中高生へ人生が幸せで楽しくなる人間性・人間力教育を通して文武両面で成果を出す方法を伝えています! 未来の可能性が無限な子供たちがどんどん意欲を持って人生を楽しいと思える社会を作らないと、この国の未来は暗くなる一方です。現役時代にバルセロナのレジェンドで知る人ぞ知る”プジョル”から学んだ情熱を胸に、教育革命を、人生革命を起こしていきます! スポーツ大好きな中高生の皆さんや、その保護者さんに向けて日々の学びや少しでも役立つ考え方や情報を投稿していければと思います。 個別コーチングや保護者相談など、勉強やスポーツのことはもちろん、塾長時代の経験から学校生活の事や進路相談も可能です!お悩みがあればいつでも気軽にご相談ください!!!