「信念を変えられれば、行動は自然に変わってくる。自分の世界観に照らして不適切なことは、誰もしない。」(ニール・ドナルド・ウォルシュ)

「本来だれもが自分の世界観を持つことが必要なのではないでしょうか。それによって自分の人生を生きていくわけですから。ビジネスのためにも自分の人生のためにも。」(ジェイ・エイブラハム)

NLPの前提とは?

本日から、全部で18個あるNLPの前提というものを一つづつご紹介していこうと思います。

そもそもNLPとは、と思われると思いますが、日本語で神経言語プログラムと言い、脳科学や心理学を基にした人生のあらゆる場面で発揮できる学問・スキルです。詳しくはこちらをご覧いただければと思います(https://www.nlpjapan.co.jp/about-nlp.html

そんなNLPが開発された時、前提知識として世の中の上手くいく人や組織などあらゆるものに共通して当てはまる法則を18個にまとめたものがNLPの前提です。それでは早速一つ目を紹介したいと思います。

①相手の世界観を尊重する

一つ目はこの、「相手の世界観を尊重する」というものです。人はそれぞれ自分だけの世界を持っています。サッカーが好きな人、野球が好きな人、等の趣味嗜好が違うのと同じく、その人それぞれに自分の都合や考え方があるのです。それを尊重しようという事です。

例えば、「なんであの人はあんなことをするんだろう」、とか「なんでこの人はこんなことを言うのか?」と他人の言動に対して疑問を抱いたことは誰にでもあると思います。

こんな話があります。

「東京ディズニーランドに、ある若い夫婦が訪れました。彼らはディズニーランド内のレストランで「お子様ランチ」を注文したのです。もちろんお子様ランチは9歳以下とメニューにも書いてありました。子供のいないカップルに対してはマニュアルではお断りするようにとなっています。当然、「恐れ入りますが、このメニューにも書いてある通り、お子様ランチはお子様用ですし、大人には少し物足りないかと思われますので・・・」と言うのがマニュアルです。

しかし、キャストの青年は、マニュアルから一歩踏み出して夫婦に尋ねました。「失礼ですが、お子様ランチは誰が食べられるのですか?」すると、「死んだ子供のために注文したくて」と奥さんが答えます。「亡くなられたお子様に!」とキャストは絶句しました。

「私たち夫婦には子供がなかなか授かりませんでした。求め続けて求め続けてやっと待望の娘が産まれましたが、身体が弱く1歳の誕生日を待たずに神様のもとに召されたのです。私たち夫婦も泣いて過ごしました。子供の一周忌に、いつかは子供を連れて来ようと話していたディズニーランドに来たのです。そしたら、ゲートのところで渡されたマップに、ここにお子様ランチがあると書いてあったので思い出に・・・」そう言って夫婦は目を伏せました。

キャストのアルバイトの青年は「そうですか。では、召し上がって下さい」と注文応じました。それだけではなく「ご家族の皆さま、どうぞこちらの方に」と4人席の家族テーブルに夫婦を移動させ、それから子供用の椅子を1つ用意してくれました。そして「お子様はこちらにどうぞ!」と、まるで亡くなった子供が生きているかのように小さな椅子に導いたのです。

しばらくして、夫婦の元に運ばれてきたのは3人分のお子様ランチでした。キャストは「ご家族でゆっくりお楽しみください!」と挨拶して、その場を立ち去りました。

若い夫婦は失われた子供との日々を噛みしめながら、お子様ランチを食べました。

このような行為は本来ならばマニュアル破りの規則違反です。しかし、東京ディズニーランドでは先輩も同僚も彼の行動を咎めません。それどころか彼の行為はディズニーランドでは賞賛されるのです。マニュアルは基本でしかありません。マニュアルを超えるところに本当の感動が生まれるのです。

この出来事にとても感動した若い夫婦は、帰宅後に手紙を書きました。「お子様ランチを食べながら涙が止まりませんでした。まるで娘が生きているように家族の団らんを味わいました。こんな娘との家族団らんを、東京ディズニーランドでさせていただくとは、夢にも思いませんでした。これから、2人で涙を拭いて生きて行きます。また、ニ周忌、三周忌に娘を連れてディズニーランドに必ず行きます。そして、私たちは話し合いました。今度はこの子の妹か弟かをつれてきっと遊びに行きます。」と言う手紙が東京ディズニーランドに届きました。」

いかがでしょうか?この青年はまさしく、相手の世界観を尊重するという事を体現していると思います。

相手を思いやるという事と似ているかもしれません。相手になりきり、相手がどういう世界で生きているのかを尊重できる人が、円滑なコミュニケーションを取ることができます

似たような言葉で、NLPの中には「肯定的意図」と呼ばれるものがあります。どんな悪い事にも、その人の世界では何か善なる意図、肯定的な理由があるのです。これは、人間の生きたいという根源的な欲求が結びついています。

塾長時代、ある小学生がどうしても宿題をやってこないという状況がありました。お母さんも、それにはすごく困っていたのですが、授業中に深くその理由を聞いてみると、実はお父さんとお母さんが家でよくケンカをしていて、それを見るのが辛いのと離婚してしまうのではないかというのが不安で、二人の怒りやストレスが自分に向いて自分が怒られれば、お父さんとお母さん同士がけんかする時間や気力がなくなるのではないかと思って悪いことを分かっててしているんだと泣きながら話してくれたのです。

本当に衝撃的で思わず自分も涙してしまいましたが、このように、誰しもが必ず自分だけの状況や世界に生きていて、その状況や世界なりに良い結果を望んで生きているのだという事なのです。

だから一歩踏み込んでそういったところを理解しようと努め、尊重してあげる事が、もちろん子供たちにとっても大切になります。この相手の世界観を尊重するという事は、誰もができる世界平和のための貢献につながる最小単位の行動だと思います。

日常の周りの知らない人、すれ違う人の事でもいいです。是非、相手の世界観を考えてみる習慣をつけてみましょう。

プジョル

By プジョル

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