「求められているのは、「競争」よりも「変化」である。同じ土俵で競うのではなく、次々に変化し土俵を変えていくことが評価されるのである。」(鈴木敏文)
本日はNLPの前提シリーズ第2回です。NLPとは?やNLPの前提って?と言ったことに関しては、NLPの前提シリーズ①に書きましたので、そちらをご覧ください。(https://puyoleducation.jp/nlp%e3%81%ae%e5%89%8d%e6%8f%90%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba%e2%91%a0/)
②行動と変化は、状況(コンテクスト)とエコロジーの観点から判断・評価される
中々文面だけでは難しい原則ですね。状況という言葉は英語でコンテクストと言います。エコロジーとは、環境にやさしいエコのようなものをイメージされるかもしれませんが、それだけではなく「自分の周りの人(家族や友人など)・他人、地域社会、環境、世界、地球、宇宙など、あらゆる方面に対して考慮されているという事」です。
つまり、行動や変化の良し悪しはその状況やその行動や変化に関わる周りの人や社会、環境などによって左右されるという意味です。
例えば思い切って会社を辞めるという行動を取ったとします。これが例えばブラック企業で上司から暴言など日々ストレスを受けている、という状況であればその行動は良いものとなるでしょう。
しかし単に自分の足りなさで仕事で結果をだせないのに、会社や周りの人のせいにして会社を辞めてしまったのであれば、次のステップへつながらないのでその行動は良くないものとなるでしょう。
また例えば自分の会社がブラック企業だったとしても、次どんな仕事をしていくかという用意無しに辞めてしまうと、家族や子供に迷惑がかかるという状況であれば、またその行動の見方も変わってくるでしょう。
スポーツでもそうです。サッカーが大好きでのめり込むようになり、毎日練習に励み、意欲的に変化したとします。一見よさそうな変化でも、そのせいで勉強や学びを怠ったり、サッカーだけしていて自分の家族のことをないがしろにするようでは、サッカーにのめり込むことは人として良くないことになります。
サッカーを真面目に取り組むことで、本当にうまくなるために人としても成長しようと、挨拶や礼儀を重んじ、毎日ご飯を用意してくれたりユニフォームを洗濯してくれたり、送迎や必要な道具を買ってくれる自分の親や家族に感謝を示すようになるのであれば、その変化は良いものとなるでしょう。
その変化が、自分だけでない周りにどのような影響を与えるか、またどのような状況での変化なのかによって、せっかく行動したり変化をしたりしても、前に進まなかったり、逆に空回りして後退していることもあるのです。
自分の人生は、自分だけではない、多くの目に見える要素・目に見えない要素によって成り立っています。なので、何か行動したり、変化を生み出そうとするときは必ず、その時々の状況と、その行動や変化の影響を受ける人やもの、環境のことを是非考えてみて下さい。そういうエコロジーな視点で行動し、変化を生むとき、それは必ずあなたの人生や成長を前に進めてくれるものになるでしょう。
とある有名な経営者の方は言いました。経営は、四方よしであるべきだと。自分にとってもよし、相手にとってもよし、その地域や社会にとってもよし、そして最後に神様にとってもよし、という状態が幸せな経営を生むとのことでした。神様がいるかどうかは置いておいて、神様が上から見て思わず応援してくれるような、そんな行動を取れているかが重要だという事です。とてもエコロジーな視点ですよね。
みなさんもこのエコロジーな視点で、確実に成果へと結びつく行動や変化を起こしていきましょう!
プジョル