「敵と戦うとき、兵法の技や戦法によって表面上は勝ったように見えても、敵の戦意まで絶えさせなかったため、表面的には負けても、心の底までは負けていないことがある。」(宮本武蔵)

「自分を一面だけで判断したらその通りになる。だが、人間とは多面的な存在なのだ。」(ヴィクトール・フランク)

本日はNLPの前提シリーズ第8回です。NLPとは?やNLPの前提って?と言ったことに関しては、NLPの前提シリーズ①に書きましたので、そちらをご覧ください。(https://puyoleducation.jp/nlp%e3%81%ae%e5%89%8d%e6%8f%90%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba%e2%91%a0/

⑧地図は領土ではない

今回の前提は、パッと読むだけでは全く何のことか分かりませんよね?(笑)

これはメタファー(比喩)を使って表現されています。地図は、その都市や地域を2次元的に捉え、紙一枚の上に「面」に文字や数字を使って表現をされています。しかし実際その都市や地域に行ってみると、地図上の絵や言葉では表現できないものがたくさんあります。地図には建物の様子を表現することはできないですし、小道や店舗なども全て網羅していません。また地図に載っているお店でも、今週は休養で閉店しているなどと言った細かな情報も記載されていません。

つまりここから言えることは、「私たちが使う言葉は、それがあらわす出来事や事象そのものではない」ということです。地図はその領土を完璧に表現しているとは言えない、というところからこの前提は生まれています。

以前、別の記事でも何度かご紹介しているのですが、人間の言葉には「メタモデル」という構造があります。

人間は言語という素晴らしい能力を手に入れましたが、残念ながら世の中には言葉にならないような領域も多いのです。感情や感覚等、五感から手にした情報を、自分の価値観や思考、過去の経験などを通して脳内で処理をするので、同じ物事を見たり経験したりしても、人によって反応が違うのです。

この脳内での処理は、省略・削除、歪曲、一般化と呼ばれます。これらを経た後の言動(=地図)は、本来のものや真意(=実際の領土)とは異なっているということです

なので、人はもちろん、学校や企業など組織としての言動も含めて、表面で判断するのではなくその真意を確認して判断する必要があるでしょう。

例えば言葉ではこんな問題がある、とは言っても脳内処理される前の情報、つまり真意と向き合ったら、実は別のところに問題があったなどということはよくあります。言葉で表現できるような表面的な部分をいくら解決しても、根本的な解決にはならないので、また同じ問題が起こり、パターンとなるのです。

是非みなさんも、人間の言葉にはすべての情報が正しく表されてはいないということを知って、前回の前提にもあった観察をし、本質を常にとらえられるようにしていきましょう!

プジョル

By プジョル

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